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#光ファイバ#IoT#ゼロトラスト

新たなセンシングソリューションと、5G時代のセキュリティ対策

2021年06月14日

5G時代の本格的な到来を迎え、様々なセンサーやセンシング技術を活用したソリューションが生まれている。また、センサーなどのIoT機器を始め、あらゆるものがインターネットにつながる時代に求められているセキュリティ対策にも注目が集まっている。今回の5G最前線では、光ファイバを活用したセンシングソリューションと、ゼロトラストを実現するセキュリティ対策について紹介する。

光ファイバを活用したセンシングソリューションで、街やインフラを可視化

光ファイバセンシングとは、その名の通り、光ファイバを利用して、振動や温度、音などを測定する技術だ。個々のセンサーという「点」ではなく、光ファイバの「線」でセンシングできることや給電の必要がないことから、ライフラインのモニタリングのためのテクノロジーとして注目されている。例えば、地滑りリスクの高い斜面に光ファイバセンサーを設置しておくと、センサーに生じるひずみを測定することで、遠隔からでも地滑りを検知することが可能だ。また、河川の堤防にそって光ファイバセンサーを敷設しておくことで、洪水や地震などによって堤防に生じる変化を検知できる。

光ファイバセンシング イメージ

このように有益な技術ではあるものの、センシング用の特別な光ファイバを新設する必要があることなどが、普及の妨げとなっていた。しかし、NECが新たに開発した光ファイバセンシング技術では、既に敷設されている通信用光ファイバをセンサーとして活用することが可能だ。光ファイバセンシング装置を、既存の光ファイバの片端に取り付けるだけで、最大100km以上にわたって、約50㎝ごとの振動・温度・音などを検知することができる。これにより、すでに世界中に張り巡らされている膨大な通信用光ファイバネットワークを、センサーとして活用できる。ミライトグループでも、光ファイバケーブルの設計や敷設、接続サービスを提供しているが、こうしたインフラが、そのまま街やインフラの状況を可視化するためのセンサーとなるのだ。

NECと米Verizonは、地中に敷設された既存の通信用光ファイバをセンサーとして活用する共同実証実験を米国で行い、道路の路面状態や混雑状況、車両の種類などの情報を検知することに成功した。また日本では、コンクリート電柱に共架している既存の通信用光ファイバを振動センサーとして活用し、振動データから電柱のひび割れの有無を判定する実験にも成功している。今後5Gが普及するとともに、光ファイバ網が拡大すれば、センシングの解像度はますます向上していくことが期待される。

5G時代には、セキュリティ対策がますます重要に

あらゆるものがモニタリングされ、可視化される5G時代においては、従来インターネットに接続されていなかった機器やインフラなどが無線経由で接続されることになる。IoTデバイスの数が増加すれば、それがセキュリティ上のリスクとなる可能性は否めない。また、5G環境においては、ネットワークの仮想化やソフトウェア化が進み、従来のネットワーク構造とは異なる特徴を有することが想定されている。5G時代においては、従来のような、「社内は安全、社外は危険」という性善説に基づく境界型の不十分なセキュリティでは十分とはいえない。全てのトラフィックを信用できないものであることを前提とした「ゼロトラスト」の考え方に基づいたセキュリティ対策が必要になる。。

5G環境のゼロトラストを実現するためのツールとして、例えば、トレンドマイクロ社が4月に発表した、5G/ローカル5G向けセキュリティソフトウェア「Trend Micro Mobile Network Security」(TMMNS)がある。TMMNSは、SIMカード内で動作してIoTデバイスの真正性をチェックするセキュリティソフトウェアと、5Gシステムの通信経路上で動作するネットワークセキュリティソフトウェアから構成される。二つのソフトウェアを組み合わせることで、IoTデバイスのセキュリティ状態を常にチェックし、不正もしくは不審な通信が発信された場合、その通信の影響度に応じて柔軟な制御を行うゼロトラストを実現する仕組みだ。

ゼロトラストを実現する仕組み イメージ

「自動化」も、5G時代のセキュリティ対策の一つとなる。従業員1万人規模の企業であれば、プリンタやIP電話も含め2万台のIoT機器が接続されていると言われており、社内でも全容が明らかになっていないことも多い。イスラエルのセキュリティ企業、Check Point Software Technologiesは、検索エンジンとAPIを活用して、こうしたIoT機器を自動で検出し、さらにその機器で動作しているソフトウェアの種類やバージョンを確認して、リスクを判断するソリューションを提供する。

2021年4月に開催されたInterop 2021では、こうしたセンシング技術やセキュリティソリューションが出展され、注目を集めた。あらゆるものが可視化され、つながる時代には、新たなソリューションを活用すると同時に、それを安全に活用するためのソリューションが求められる。今後も、便利さや快適さと、安心、安全を両立するための技術の進歩に注目が必要だ。

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